野球にはいろいろな評価をするための指標があります。
投手(ピッチャー)の能力を表す指標のひとつに、『防御率』というものがあります。
よく新聞やスポーツ番組などで、「防御率が1点台」なんて言葉が出たりしますが、これは防御率の内容を表しています。
「防御率」という言葉は知っていても、その計算方法を知らないという人もいるのではないでしょうか。
そんな方もご安心ください。この記事では 『防御率』 についてわかりやすく解説していきます!
用語解説
『防御率』とは…
その投手(ピッチャー)が1試合(9イニング)投げたとしたら何点に抑えられるかの指標。
よく使われる投手指標のひとつ。
バント店長
計算方法
- 防御率 = 自責点 × 9 ÷ 投球回数
防御率は、自責点 × 9 ÷ 投球回数 で求めることができます。
そこで出てくるのが『自責点(じせきてん)』です。簡単に説明すると以下の通りになります。
その投手の責任で出塁したランナーが、帰ってきたことによる失点。エラーで出塁した場合や、失点した場合は含まれない。
自責点とは、投手が責任を持たなければならない得点である。
公認野球規則 9.16
もしも、いつも登板するときに常に0点で抑えると、防御率は0.00(0点)となり、これが最高数値です。
「防御率が1点台の投手」とは、1試合あたり自責点を2点未満に抑えているということになります。
投球回 183 1/3 自責点 41
41 × 9 ÷ 183.33 = 2.012
防御率 2.01
読み方は「2.01点(2.01てん)」と読みます。
ここからは、プロ野球の平均防御率と、シーズンで一番の防御率を記録した選手に贈られる「最優秀防御率投手賞」受賞投手の平均防御率を見ていきましょう!
プロ野球の平均
日本プロ野球の、2015年から2020年のリーグ平均は、以下のようになっています。
年 | セ・リーグ | パ・リーグ |
---|---|---|
2015年 | 3.24 | 3.60 |
2016年 | 3.69 | 3.60 |
2017年 | 3.67 | 3.65 |
2018年 | 4.10 | 3.66 |
2019年 | 3.90 | 3.91 |
2020年 | 3.83 | 3.87 |
両リーグともに、平均は3.70前後といったところでしょうか!
最優秀防御率投手の平均
規定投球回に達した投手のうち、シーズンの防御率が最も優秀な(0に近い)投手に与えられる『最優秀防御率投手賞』があります。
そんな最優秀防御率投手の記録も見てみましょう!
年 | セ・リーグ最優秀防御率投手 | 打率 |
---|---|---|
2015年 | ジョンソン(広島) | 1.85 |
2016年 | 菅野智之(巨人) | 2.01 |
2017年 | 菅野智之(巨人) | 1.59 |
2018年 | 菅野智之(巨人) | 2.14 |
2019年 | 大野雄大(中日) | 2.58 |
2020年 | 大野雄大(中日) | 1.82 |
年 | パ・リーグ最優秀防御率投手 | 打率 |
---|---|---|
2015年 | 大谷翔平(日本ハム) | 2.24 |
2016年 | 石川歩(ロッテ) | 2.16 |
2017年 | 菊池雄星(西武) | 1.97 |
2018年 | 岸孝之(楽天) | 2.72 |
2019年 | 山本由伸(オリックス) | 1.95 |
2020年 | 千賀滉大(ソフトバンク) | 2.16 |
最優秀防御率投手の平均は防御率2.00前後でした!名だたる名投手がずらりと並んでいます。
リーグ平均から見ても分かる通り、防御率2点台前半の投手は良いピッチャーといえるでしょう!!
バント店長
野球の代表的な指標、「防御率」について解説してきました!
この記事で「防御率」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!
今年の最優秀防御率投手は誰になるのか!とても楽しみですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!