【プロ野球】新球団「くふうハヤテベンチャーズ静岡」を徹底解説!

野球の裾野を広げる」ということを目的にプロ野球の2軍の試合に参加する球団を公募し、2024年シーズンからウエスタンリーグ、イースタンリーグにそれぞれ1球団づつ新規参入することになりました。

実に65年ぶりに球団が増えます!

2023年に計3企業からの参入申請がありました。

NPBと12球団による実行委員会はこの申請から、チームの運営に関わる様々な内容を精査し、さらに本拠地となる球場を視察して審査を実施。

その結果、静岡と新潟に新球団が誕生することとなりました。

この記事ではそのうちの一つ、静岡の新球団くふうハヤテベンチャーズ静岡について紹介しています。

この記事でわかること!
  • 新球団「くふうハヤテベンチャーズ静岡」について
  • 新球団増加の理由
  • 球団増加による良い影響、懸念点

まずはチーム概要について見ていきましょう!

チーム名

くふうハヤテベンチャーズ静岡

チーム名は「くふうハヤテベンチャーズ静岡」です。

球団ネーミングライツを取得した「株式会社くふうカンパニー」と、運営会社の「ハヤテ223(フジサン)株式会社」の両社の名前が入っています。

また“新しい世界に果敢に挑戦する”といった思いを込めて「ベンチャー」がチーム名に入っています。

球団名に込めた思いなんですが「ベンチャーズ」にましたが、「新しい世界に果敢に挑戦する」といったその思いを込めてつけた名前です。そして、最後に『静岡』という地名をつけまして、静岡の皆さんに愛されるように、そして日本全国、世界、野球大好きな方に喜んでいただけるような球団になってほしいという意味合いを込めてつけました。

 2024年1月16日 くふうカンパニー 穐田誉輝 代表

拠点

静岡県

くふうハヤテベンチャーズ静岡の拠点は、静岡県静岡市です。

これは、かねて静岡市が地元球団を創設したいという希望と、新規参入を目指していた「ハヤテグループ」の思惑が一致して実現しました。

バント店長

静岡市は関西圏から新幹線なら2時間程度と近く、東京からも1時間程度とアクセスが良好です!

本拠地球場

清水庵原(しみずいはら)球場

ホーム球場は静岡市の清水庵原球場です。

この球場は2005年に完成。高校野球や2軍公式戦も行われています。

クレー舗装された内野に、天然芝の外野を採用しており、10,000人を収容できる観客席を備えています。

最寄りであるJR清水駅から徒歩圏内ではなく、バスを利用する必要がありますが、定期運行のバスは少なく、臨時バスの運行などが検討されています。

また、同市の草薙球場や、西部地区の浜松球場、東部地区の愛鷹球場の4球場でホーム試合開催を予定しています。

清水庵原球場

〒424-0114

静岡県静岡市清水区庵原町3000

※当院に駐車場はございませんので、近隣のコインパーキングまたは公共交通機関をご利用ください。

静鉄バス 「庵原球場入口」から徒歩5分

運営会社(ネーミングライツ企業)

ハヤテ223(フジサン)株式会社

運営会社はハヤテグループのハヤテ223(フジサン)株式会社です。

ハヤテグループは2005年に設立されて、東京都中央区に本社があります。

メインは金融事業であり、企業に対して運用や投資、マネジメントといった業務を核に行っています。

最近では事業は多角化しており、AI関連や今回のスポーツ事業への参入も行っている企業です。

そのグループであるハヤテ223(フジサン)株式会社は、静岡県を本拠地として、野球事業を中心に、産業振興・農業振興・事業承継などを切り⼝に地域貢献に挑戦する企業です。

株式会社くふうカンパニー

株式会社くふうカンパニーは、球団ネーミングライツ(お金を出してチームに名前を入れてもらう)を取得しました。

くふうカンパニーグループの本社は東京都港区。

結婚、不動産、金融、メディア、デザインやテクノロジーなど幅広く事業を行っています。

資本業務提携としてのネーミングライツ契約なので、運営にほぼ関わりません。

監督・GM

栄えある初代監督に就任したのは、静岡県出身でもある赤堀元之監督です。

赤堀監督は当時の近鉄バファローズに投手として入団し、主にストッパーとして活躍しました。

引退後はオリックスやスワローズでコーチを務めた経験もあります。

初代GMには山下大輔氏が就任しました。

山下氏も静岡県出身で、現役時代は内野の名手として知られています。

引退後はNPBの二軍、一軍監督やGM補佐、球団編成部長などを歴任しており、球団の最高責任者としては申し分無い経歴であり、まさに適任といえるでしょう。

選手

2023年の11月に球団トライアウトを実施。

遠投や50メートル走など体力測定に加え実戦形式のテストが行われました。

投手・野手合わせて96人が参加。

選考の結果、初代メンバーには29人が内定

そのうち、元NPBの選手が10人でした。

1軍戦に出ることはできない?

球団増加の目的

2軍のチームを2チーム増やした一番の目的は「野球の裾野を広げる」ためです。

地元地域や野球の普及など活性化されることが期待されています。

より詳しい解説はコチラ!

リーグ構成

現在の2軍制度ではウエスタンリーグイースタンリーグという2つのリーグに分かれて試合を行っています。

球団の本拠地をベースに東日本エリアの球団がイースタンリーグ、西日本エリアがウエスタンリーグと呼ばれています。

これは資金力が1軍ほど豊富では無い2軍の試合を行うときの移動距離が近くて済むというメリットがあります。

より詳しい解説はコチラ!

1軍戦に出ることはできない

球団拡大は2軍のみであって、1軍チームは現時点では増えていません。

新規加入した「くふうハヤテベンチャーズ静岡」、「新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」の選手たちは2軍のファーム戦に参加することは出ますが、1軍チームがないので1軍戦に出ることはできません

ただ今後どの様になるかは未定ですが、1軍のチームが増える可能性も十分にあります。

チームが増える影響

2軍にチームが増える影響を簡単に見てみましょう!

良い影響

1つ目は、大きな経済効果です。

試合が開催されると、選手やスタッフ、観客の移動が見込まれます。

それに伴い、交通機関や宿泊施設に大きな恩恵があります。

本拠地開催では多くの人の流れが生まれるので、経済効果は大きいと考えられます。

2つ目が、日程の調整が改善されることです。

現在ウエスタンリーグは5球団、イースタンリーグは7球団で運営されていますが、チーム数が奇数だと、試合が組めない1チームが出てしまい、日程が変則的になりがちでした。

今回それぞれに1球団が参加することで、その点を改善出来ることは大きな意義と言えます。

懸念点

ハヤテ223の本拠地でもある清水庵原球場ですが、まだまだ受け入れの体制が万全とはいえません。

駐車場の少なさや、交通機関の弱さから周辺住民からは交通渋滞や、迷惑駐車などの懸念の声があります。

駐車場の確保や交通機関と連携して臨時バス運行などの協議が今後の課題ともいえるでしょう。

まとめ

2024年からイースタンリーグ、ウエスタンリーグにそれぞれ1球団づつが参加し計14球団で新たなシーズンを迎えます。

地元経済の活性化や、社会人野球チームなどが縮小する中で、裾野を広げるという意味でも大きな意義持っています。

球団の経営や選手の獲得など未知数なところも多く、実際に運営してからの課題なども見つかっていくでしょう。

プロ野球において、2軍にも注目が集まっていくことでしょう!

この記事で理解ができ、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!