【プロ野球】ファームとは?2軍独自のリーグについて解説!

プロ野球では一軍の下に、二軍があり、チームによっては三軍、四軍と傘下組織が設けられています。

プロ野球では二軍のことをファームとも呼びます。 

皆さんは、二軍のことをファームと呼ぶことはご存知でしたか?

また、一軍とこのファーム(二軍)ではリーグの構成チームも違うことはご存知ですか?

名前はもちろんのこと、リーグ構成がわからない!という方もご安心ください!

今回この記事では「ファーム」の意味から、その由来、一軍との違いについて、小学生でもわかるように解説していきます!

こんな方にオススメ
  • 「ファーム」の意味がわからない人!
  • 「ファーム」の由来が知りたい!
  • 一軍とは何が違うのか?が知りたい!

まずは簡単に、用語解説とその由来を紹介します!

用語解説

ファームとは?
プロ野球における、二軍のこと。

二軍は、入団して間もない若手選手の育成や実戦経験を積んだり、本来一軍で活躍する選手が怪我や不調を再調整する場として使われています。

一軍と同様に、年間のリーグ戦が行われ、優勝はもちろんのこと、個人タイトルの授与なども行われています。

ファームのリーグについては、後ほど詳しく解説します。

名前の由来

もともとは、アメリカ・メジャーリーグ(MLB)の下部組織である、マイナーリーグのことを「ファーム(farm)」と呼んでいたのが、日本にも浸透したと言われています。

「farm」は日本語訳すると「農場、飼育場」という意味です。

つまり、農場で作物を育てるように「若手選手を育成する」、「ケガをした選手をゆっくりと調整させる」という意味で、プロ野球でも二軍のことを「ファーム」と言われるようになったといわれています。

ファームのリーグ構成

ファームでは一軍のセ・リーグ、パ・リーグとはまた違うリーグが設けられています。

一軍とは違い、二軍は東西でリーグが分けられています

名古屋から東をイースタンリーグ、名古屋から西をウェスタンリーグとして分けられています。

二軍は単純に地域で分けられているため、6球団ずつ均等に分けられていません。

二軍の本拠地は一軍とは別で、その二軍の本拠地がある場所で分けられています。

一軍の本拠地から近い球団もあれば、日本ハムのように遠距離に構えていたりと、さまざまです。

イースタン・リーグ(7球団)

イースタン・リーグのロゴ

名古屋よりもに拠点を置く球団が所属。

リーグ運営は、セ・リーグが行っている。

東日本地図
球団本拠地球場場所
東北楽天ゴールデンイーグルスウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉宮城県
埼玉西武ライオンズCAR3219フィールド埼玉県
東京ヤクルトスワローズヤクルト戸田球場埼玉県
千葉ロッテマリーンズロッテ浦和球場埼玉県
読売ジャイアンツ読売ジャイアンツ球場神奈川県
横浜DeNAベイスターズ横須賀スタジアム神奈川県
北海道日本ハムファイターズファイターズ鎌ヶ谷スタジアム千葉県
全7球団

ウエスタン・リーグ(5球団)

ウエスタン・リーグのロゴ

名古屋よりも西に拠点のある球団が所属。

リーグ運営は、パ・リーグが行っている。

西日本地図
球団本拠地球場場所
中日ドラゴンズナゴヤ球場愛知県
阪神タイガース鳴尾浜球場兵庫県
オリックスバファローズ舞洲ベースボールスタジアム大阪府
広島東洋カープ広島東洋カープ由宇練習場山口県
福岡ソフトバンクホークスタマホームスタジアム筑後福岡県
全5球団

一軍との違いは?

ここからは一軍と二軍の違いを見ていきましょう!

構成リーグ・所属チームが違う

こちらは先程のリーグ構成でも解説しましたが、一軍と二軍とでリーグとその所属球団が違います。

一軍二軍
セ・リーグ(セントラル・リーグ)
パ・リーグ(パシフィック・リーグ)
イースタン・リーグ
ウエスタン・リーグ
それぞれ6球団イースタンが7球団
ウエスタンが5球団

全員が一軍戦に出れるわけではない

一軍の試合は支配下登録されている選手しか出れません

「支配下登録」とは?

一軍の試合に出場できる権利を有する選手。

実際に出場するには、「一軍登録」される必要がある。

そのため、育成契約の選手は二軍戦までの試合しか出ることはできません

「育成契約」とは?

若手選手の発掘と育成のため2005年から設けられた選手枠制度のこと。

出場できるのは二軍戦以下の試合のみで、一軍の試合に出場するためには「支配下登録」される必要があります。

図で表すとこのようになります。

選手契約図式

新球団の加入が決定!

2022年11月に日本野球機構(NPB)は、2024年シーズンから現在の12球団から、2球団増やした14球団で二軍公式戦を開催する方針を固めました。

14球団で開幕までの流れ

2022年11月
14球団で二軍公式戦を行う方針が固まる

プロ野球オーナー会議にて、2024年シーズンから新たに2球団を加え、計14球団で二軍公式戦を行う方針が決定

2023年春頃
参入球団の公募

二軍のリーグに新規参入する2球団を公募

複数の球団の応募が想定される

球団募集とはなっていますが、その球団を運営する親会社が決まるイメージです!

時期未定
参入球団が決定

新規参入する2球団が決定

最終的に2球団が決定
2024年
14球団でシーズン開幕

14球団で二軍公式戦を行う

決まっていること

すでに決まっている内容を紹介していきます!

本拠地は新天地

まず一つ目が、「現在の12球団が本拠地を置く都道府県以外で活動する」ということが決められています。

これは一軍の本拠地が基準となっていますが、一軍戦は行われません。

現在、本拠地がある都道府県は以下のとおりです。

球団本拠地・都道府県
北海道日本ハムファイターズ北海道
東北楽天ゴールデンイーグルス宮城県
埼玉西武ライオンズ埼玉県
読売ジャイアンツ東京都
東京ヤクルトスワローズ東京都
千葉ロッテマリーンズ千葉県
横浜DeNAベイスターズ神奈川県
中日ドラゴンズ愛知県
オリックスバファローズ大阪府
阪神タイガース兵庫県
広島東洋カープ広島県
福岡ソフトバンクホークス福岡県
12球団本拠地

今の一番の候補としてあげられているのは、2011年からプロ野球の地元球団新設構想を進めてきた静岡県清水庵原球場が予定されています。

メリット・デメリットについて

球団が増えることのメリットは、「経済の活性化」や、「健全な娯楽が増える」など。

一方のデメリットは、「レベル維持と戦力バランスを整えるのが難しいこと」などです。

より詳細な内容については、こちらの記事でも紹介しています!

まとめ

『ファーム』とは?
プロ野球における、二軍のこと!

今回は、「ファーム」について解説してきました!

プロ野球を見る上で、この「ファーム」は必ず覚えておくべき単語のひとつです。

この記事で「ファーム」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!