【プロ野球】育成選手とは?支配下選手と何が違う?意味と仕組みについてわかりやすく解説!

野球歴約30年。野球ショップに勤めています。バント店長です。

プロ野球やスポーツニュースを見ていると、たまに「育成選手」や「育成契約」「育成出身」などの言葉を聞きませんか?

ここで言っている「育成」とは、「育成選手制度」のことです。

聞いたことはあっても、その意味などわからない方もいるのではないでしょうか?

そんなも意味がわからない!という方もご安心ください!

この記事では、「育成選手」「育成選手制度」について、小学生でもわかるよう、以下の3点についてわかりやすく説明します!

この記事でわかること
  • 「育成」の意味
  • 育成選手制度の仕組み
  • 育成選手と支配下選手の違い

プロ野球の育成』とは?

まずは、プロ野球で使われている「育成」の意味について理解しましょう!

用語解説

育成』とは…

正式名称は「育成選手制度」。その名の通り、若手選手の発掘と育成のため2005年から設けられた選手枠制度のこと。

通常のドラフト会議と同日に行われる育成ドラフトによって獲得される。

育成選手制度での契約を「育成契約」。育成選手制度で登録されている選手のことを「育成選手」という。

育成選手制度の仕組み

「育成」の意味を理解したところで、その育成選手制度の仕組みを見ていきましょう!

背景

育成選手制度は2005年に開始されました。

それまでは、公式戦の出場はできませんが、練習には参加できる「練習生」という制度がありました。

しかし、その制度を利用して、他球団のスカウトからの接触を絶つ目的で、球団職員名義の練習生として囲い込む事例が発生したため、1992年以降は練習生契約は禁止となりました。

それに伴い、支配下登録選手枠も上限が60人から70人へと拡大

しかし、アマチュア野球(とくに社会人野球)での廃部などが相次ぎ、有望選手の減少といった危機感を感じた日本プロ野球協会は、将来の有望な若手選手を育成する観点から、2005年に制度導入を決めたのです。

育成選手になるには

育成選手になるには、大きく分けて3つのパターンがあります。

育成ドラフトで指名

ほとんどの場合がこれです。

通常のドラフト会議と、同日に行われる育成ドラフトで指名され、晴れて育成選手となります。

注意

明確な規定はないものの、「野球技能の錬成向上」および「マナー養成等」という、育成制度の理念から外れるという理由で、社会人野球チームからの育成ドラフト指名は事実上禁止されています

自由契約・戦力外から育成契約

次に多い事例が、自由契約または戦力外通告から、育成契約をされるパターンです。

戦力外にするには惜しい選手や、故障により長期リハビリが必要な選手が、一度支配下登録を外れ育成契約を結ぶことがあります。

また、戦力外となった選手は、トライアウトや入団テストを経て、他球団と育成契約をすることもあります。

外国人選手

最後に忘れがちなのが、外国人の場合です。

外国人選手に関しては、獲得に関して特にコレという規定はありません。

育成枠での獲得のため、ニュースになることもなく、謎の外国人選手がいる場合もよく見かけますよね。

育成選手の決まり

育成選手には支配下選手とは違う、さまざまな決まりがあります。

ここからは、契約選手の代表的な決まりにつてみていきましょう!

背番号は3桁

一番わかりやすい例で行くと、育成選手の背番号は3桁で決まっています。

基本的に100番台ですが、打撃投手などの裏方と紛らわしいという理由から、巨人は0から始まる3桁、中日は200番台をつけています。

年俸の下限は240万円

プロ野球選手といえども、育成選手となると年俸も下がってしまうのが現実です。

ちなみに、支配下登録選手の下限は440万円で、ほぼ倍の金額となっています。

契約金はなし

入団時に契約金はありません。その代わりに「支度金」として通常300万円が支払われます。

試合出場できるのは2軍戦のみ

出場できるのは2軍の試合のみです。上限は5人という決まりもあります。

1軍の試合に出場するには改めて支配下登録される必要があります。

シーズン中、支配下登録できる期限は7月末まで

育成選手はシーズン中に、支配下登録される場合もあります。

しかし、それにも期限が設けられていて、そのシーズン中の7月末までとなっています。

(2021年シーズンは例外的に8月末までとなりました。参考:プロ野球 選手獲得期限を8月末まで延長 五輪中断で特例

シーズン終了後に行われる契約更改の時には、来シーズンからの支配下登録が可能です。

育成選手と支配下選手の違い

ここまで読んでくださった方は、もう大体の違いに気づいているかと思いますが、育成選手と支配下選手の違いについて改めて振り返ってみましょう!

支配下選手育成選手
背番号1桁もしくは、2桁3桁
年俸最低下限440万円240万円
出場可能試合1軍、2軍戦2軍戦のみ
その他上限70人支配下登録選手が65人以上いる場合に獲得できる。

バント店長

支配下登録選手は上限が70人!それ以降は育成選手でしか獲得できないよ!
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育成出身選手の活躍

育成出身の選手の中にも、プロ野球選手シーズンタイトルを獲得したり、日本代表のサムライジャパンに選出された選手もいます。

ここからは、育成出身の代表的な3選手を紹介していきます!

千賀滉大投手

まず一人目はソフトバンクホークスの千賀滉大投手です。

千賀滉大選手は、2010年に育成選手ドラフト4位でソフトバンクに入団。

2012年に支配下登録されました。

タイトルも、「最優秀防御率」「最多勝」「最高勝率」「奪三振王」「ベストナイン」「ゴールデングラブ賞」と名だたる賞を受賞しています。

さらには、サムライジャパンにも選出され出場した2017年のWBSでは、「お化けフォーク」で世界を圧巻し最優秀投手にも選ばれています。

山口鉄也投手

次に紹介するは山口鉄也投手です。

山口鉄也投手は、2005年に育成ドラフト1位で巨人に入団しました。

山口選手は、NPB史上初の200ホールドの達成者でもありますが、育成枠出身初のものが数多くあります。

年俸1億円超え、球宴出場、月間MVP、勝利投手、これら全て、山口鉄也投手が育成枠出身選手として初となりました。

松本哲也選手

最後に松本哲也選手です。

松本哲也選手は、2006年育成ドラフト3位で入団。2007年には巨人で初となる、育成出身からの支配下登録選手となりました。

守備と走塁が武器で、「育成の星」の異名を持っていました。

2009年には「新人王」のタイトルを獲得し、野手では数少ない、育成出身のタイトルホルダーとなりました。

まとめ

プロ野球の『育成』とは?
正式名称は「育成選手制度」。その名の通り、若手選手の発掘と育成のため2005年から設けられた選手枠制度のこと。!

プロ野球でもよく耳にする「育成選手制度」についてまとめて見ました。

プロ野球で使われている「育成」の意味と仕組みについて理解できたのではないでしょうか!

これで、プロ野球をより一層楽しんでいただけると嬉しいです!

読んでいただき、ありがとうございました!

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