野球歴約30年。野球ショップに勤めています。バント店長です。
みなさんは「現役ドラフト」という制度を知っていますか?
最近、ニュースなどで日本プロ野球でもついに実現か!と扱われることが多くなってきました。
聞いたことはあっても、その意味などわからない方もいるのではないでしょうか?
そんなも意味がわからない!という方もご安心ください!
この記事では、「現役ドラフト」についてしっかり理解できるように、以下の3点についてわかりやすく説明します!
まずは、「現役ドラフト」の意味について理解しましょう!
用語解説
『現役ドラフト』とは…
またの名を「ブレークスルードラフト」。
出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる目的で、 他チーム所属の現役選手を指名し獲得できる制度のこと 。
日本プロ野球機構で導入が検討されている段階で、まだ正式に行われてはいません。(2022年4月現在)
メジャーリーグがすでに導入している「ルール・ファイブ・ドラフト」を参考にしている。
バント店長
ルール・ファイブ・ドラフトとは
「ルール・ファイブ・ドラフト(Rule 5 draft)」とは、メジャーリーグ(MLB)で導入されている制度。
実力がありながらも活躍の場が与えられない選手が、マイナーリーグで飼い殺し状態になることを防ぐために、他チーム所属の現役選手を指名し獲得できる制度。
毎年、シーズンが終了した12月に行われる。
このように、すべての選手から指名できるわけではありません。
その他の細かい規定としては、指名した球団は指名選手の元所属チームに10万ドル(約1100万円)支払うなどの決まりがあります。
バント店長
「現役ドラフト(ブレークスルードラフト)」は、MLBの「ルール・ファイブ・ドラフト」を参考にしています。
2020年から実施の予定も、新型コロナウイルスなどの影響もあり、2022年現在も実施には至っていません。
日本野球機構と選手会間では、何度も協議を重ねており、だいたいの内容は決まっているようです。
あくまで草案ですが、現時点で決まっている「現役ドラフト」の仕組みをまとめてみました!
NPB案
まだ正式決定ではありませんが、大体決まっているのは以下の内容です。
- 各球団が他球団から獲得できるのは1選手
- 流出も各球団1選手
- 指名対象は各球団8人(支配下選手のみ)
- 現役ドラフト対象選手は、球団から選ばれた選手
- 現役ドラフト実施までにトレードを行った球団は、他球団へ移籍した人数を対象人数の8人から差し引く(3人以上のトレードが成立した場合でも、最少人数は6人になる予定)
- 現役ドラフトでは各球団、最低1人を指名
- 対象となる選手のことを配慮して非公開で行われる
新入団選手ドラフトとは異なり、非公開で行われるのもポイントの一つですね!
今オフに実現する「現役ドラフト」は大リーグのルール5…を参考にしながらも、日本流のシステムを採り入れる方向だ。まだ草案の段階だが、各球団が他球団から獲得できるのは1選手。流出も1選手が想定される。最初に12球団が提出した選手を他球団がどれだけ欲しがるのか…入札を行う。入札球団数の一番多かった球団から他球団選手の指名が始まる。そこから選手を〝獲られた〟球団に指名権が移っていき、12球団が一巡するシステムに定まる見通しだ。
鬼筆のスポ魂 週明けにも「現役ドラフト」導入決定へ、指名順位は入札数か
例えば阪神からA、B選手が提出された結果、A選手には5球団の入札、つまり買い手があったとする。これが12球団で最多入札数だとすれば、阪神には真っ先に指名権が与えられる。そして、阪神が広島のC選手を指名すると、次の指名権は広島に移り、広島が日本ハムのD選手を指名すると次は日本ハム…という順番だ。すでに指名の終わった球団の選手が指名された場合はリスタートとなる。未指名の球団の中で入札数の多い球団から指名が再開される。人気のない選手を「現役ドラフト」に提出すれば、結果的に指名順位が下がる。他球団の魅力的な選手を獲得するのは難しくなる。事前に他球団がどんな選手を提出するのか…という調査も重要だろう。
未確定事項
まだ決まっていない、もしはまだ発表されていない内容としては以下の内容があります。
これらも今後は、細かく規定されてくるでしょう。
まだ導入がされていない、「現役ドラフト」ですが、まとめてみるとこういうことでしょう!
すでにメジャーリーグで導入されている「 ルール・ファイブ・ドラフト 」のように、今後は細かい規定も決まってくるでしょう。
メジャーリーグの「ルール・ファイブ・ドラフト」では、才能が見いだされ、オールスター出場や、タイトル獲得、さらには野球殿堂入りした選手もいます。
日本でも導入されれば、今まで活躍できなかった選手が他球団に行くことで、環境が変わり才能が開花する選手が生まれてくることでしょう。
選手からすれば、メリットの多い制度なのではないのでしょうか!
今回の記事を読んで、少しでも「現役ドラフト」に理解していただけたら嬉しいです!
読んでいただきありがとうございました!