【野球用語】スリーバントとは?失敗は三振!ルールを詳しく解説!

プロ野球を見ていると、「ここはスリーバントをしてきそうです」などと話している場面を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか!

今回はこのスリーバントについて解説します。

名前は知っていても、ルールがわからない!という人も多いのではないでしょうか。

そんな人もご安心ください。この記事では「スリーバント」について、小学生もわかるようにわかりやすく解説します!

こんな方にオススメ
  • 「スリーバント」の意味とルールが知りたい
  • カット打法との関係が知りたい!
  • もっと野球に詳しくなりたい!

まずは簡単に、用語解説からです!

用語解説

スリーバントとは?
ボールカウント「2ストライク」から試みるバントのこと

打者が不利と言われている「2ストライク」からのバントなので、試合を左右する重要なプレーです。

ちなみに「スリーバント」は和製英語でアメリカなどでは通じません。

バント店長

英語では2ストライクからバントするという意味のtwo-strike buntというよ!

スリーバントのルール

空振りだけでなく、ファウルになった場合にも打者にアウトが宣告されます。

スリーバントを失敗すると、打者には「三振」が記録されます。

バント店長

この特別なルールがあるから「スリーバント」という特別な呼び方がされるよ!

なぜ失敗すると三振?

ここからは、なぜスリーバント失敗が「三振」となるのかについて見ていきましょう!

これは、このルールがなかった場合を想定するとわかりやすくなります。

仮に、スリーバント時のファールで三振にならないとしたら、投手を疲弊させるためにバントをやり続ける作戦が考えられます。

バントで意図的にファールにすることは、スイングで意図的にファールにすることよりも簡単にできてしまいます。

バントの技術に長けている人であれば、何十球もバントをファールし続けることもできるでしょう。

その間、明らかにボールであれば見送ることで、四球での出塁も可能となります。

ルールがないと、ピッチャーに多くの球を投げさせることができてしまう

さらに出塁が簡単になってしまうことが考えられます。

圧倒的に守備側が不利になってしまいます。

そういうゲームバランスを崩すことがないよう、このルールが設けられています。

上級編

野球経験者も勘違いしがちな、スリーバントに関連するルールも見てみましょう!

スリーバントを試みたときのボールを、よけようとしてバットを引き、それがファールになった場合はどうなるでしょう?

ファール。

バントの定義は以下です。

『バットをスイングしないで内野に転がるよう意識的にミートした打球のこと』

つまり、この場合意識的でないファールのため、アウトにはならずファールと判断することができます。

カット打法も「バント」

意図的にファールを打つ、いわゆる「カット打法」も高校野球では場合によってバントと判断されます。

高校球児の技術も時代とともに進化し、意図的にファールを打つ「カット打法」をする選手が出てきました。

意図的にファールを打つことは、フェアプレー・正々堂々の精神が重要視される高校野球では良しとされていません。

それは、高校野球特別規則に以下のように明記されています。

8. バントの定義バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルにするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある

(規則 5.09(a)(4))

ちなみに、審判員がバントと判断する「場合もある」と書かれており、必ずバント扱いになるわけではないというのが注意点です。

あくまで審判の判断に委ねられます。

バント店長

また、この規則は「高校野球」における特別規則なので、プロ野球でカット打法をしてもバント扱いにはならないよ!

まとめ

スリーバントとは?
ボールカウント「2ストライク」から試みるバントのこと!

今回は、「スリーバント」について解説してきました!

スリーバントは試合を左右する重要なプレーです。

この記事で「スリーバント」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!