野球にはいろいろな評価をするための指標があります。
打者の能力を表す指標のひとつに、『打率』というものがあります。
よく新聞やスポーツ番組などで、「3割バッター」なんて言葉が出たりしますが、これも打率のことを表しています。
「打率」という言葉は知っていても、その計算方法を知らないという人もいるのではないでしょうか。
そんな方もご安心ください。この記事では 『打率』 についてわかりやすく解説していきます!
用語解説
『打率』とは…
その打者(バッター)がどのくらいの確率で、安打(ヒット)を打っているかの記録。
安打を打つ確率のこと。最もよく使われる打撃指標のひとつ。
バント店長
計算方法
- 打率 = 安打数 ÷ 打数
打率は、安打数 ÷ 打数 で求めることができます。
小数点第四位を四捨五入し、小数点第三位までで表されることが多いです。
もしも、100%の確率でヒットを打った場合には、1.000(10割)となります。
488打数 168安打
168 ÷ 488 = 0.3442
打率 .344
読み方は「3割4分4厘(3わり 4ぶ 4りん)」と読みます。
『安打』、『打席』の意味についても解説しておきます!
安打とは
以下の4つを、安打(ヒット)と総称します。
- 単打(シングルヒット)
- 二塁打(ツーベースヒット)
- 三塁打(スリーベースヒット)
- 本塁打(ホームラン)
打席とは
打者がバッターボックスに立った回数を『打席数』といいます。
その打席数から四球・死球・犠打・犠飛・打撃妨害・走塁妨害の数を引いたものが、『打数』になります。
打席に含まれないもの
- 四球(フォアボール)
- 死球(デットボール)
- 犠打(犠牲バント)
- 犠飛(犠牲フライ)
- 打撃妨害(守備側が打者の打撃行為を妨害した場合)
- 走塁妨害(守備側が攻撃側の走塁を妨害した場合)
ここからは、プロ野球の平均打率と、シーズンで一番ヒットを打っている「首位打者」の平均打率を見ていきましょう!
プロ野球の平均
日本プロ野球の、2015年から2020年のリーグ平均は、以下のようになっています。
年 | セ・リーグ | パ・リーグ |
---|---|---|
2015年 | .249 | .256 |
2016年 | .253 | .259 |
2017年 | .251 | .250 |
2018年 | .259 | .254 |
2019年 | .253 | .252 |
2020年 | .254 | .246 |
両リーグともに、平均は.250前後といったところでしょうか!
首位打者の平均
シーズンで最も打率の高い打者のことを、「首位打者」といいます。
その首位打者の平均は.333前後でした!リーグ平均から見ても分かる通り、打率3割を超える打者は良いバッターといえるでしょう。
さらに、3回に1回ヒットを打つと首位打者候補だということですね。
年 | セ・リーグ首位打者 | 打率 |
---|---|---|
2015年 | 川端慎吾(ヤクルト) | .336 |
2016年 | 坂本勇人(巨人) | .344 |
2017年 | 宮﨑敏郎( DeNA ) | .323 |
2018年 | D.ビシエド(中日) | .348 |
2019年 | 鈴木誠也(広島) | .335 |
2020年 | 佐野恵太 ( DeNA ) | .328 |
年 | パ・リーグ首位打者 | 打率 |
---|---|---|
2015年 | 柳田悠岐(ソフトバンク) | .363 |
2016年 | 角中勝也(ロッテ) | .339 |
2017年 | 秋山翔吾(西武) | .322 |
2018年 | 柳田悠岐 (ソフトバンク) | .352 |
2019年 | 森友哉(西武) | .329 |
2020年 | 吉田正尚(オリックス) | .350 |
バント店長
打率に関連した指標に、得点圏打率というものがあります。
これは、走者(ランナー)が2塁もしくは3塁にいた場合の打率のことをいいます。
この得点圏打率が高い選手ほど、チャンスやプレッシャーに強い選手と言えるでしょう。
バント店長
野球の代表的な指標、「打率」について解説してきました!
この記事で「打率」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!
今年の首位打者は誰になるのか!とても楽しみですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
[…] 安打(タイムリーヒット) […]