【野球】バントとは?種類や効果をわかりやすく解説!

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日本がこれまで行ってきたスモールベースボールの代名詞のひとつる「バント」。

この「バント」は日本野球で特に重要視されてきているもののひとつです。

今回はそんな「バント」の意味や種類バントの効果を小学生でもわかるように解説していきます!

こんな方にオススメ
  • 「バント」の意味と種類が知りたい
  • バントの名手・達人が知りたい!
  • もっと野球に詳しくなりたい!

まずは簡単に、用語解説からです!

用語解説

バントとは?
打者が投手の投げる球を、バットを振るのではなく、バットに当てるだけで転がす打撃方法のこと

バントとは、バットを前に出してボールへ当てて、フェアゾーンに弱く転がすことでランナーを進塁させたり、バッター自身もセーフになるための技術です。

バントの種類

バントにはいくつか種類があり、ここからはそのバントの種類を紹介していきます!

送りバント

0アウトもしくは1アウトで、1塁もしくは2塁ランナーを、次の塁へ進塁させるために行われるバントを「送りバント」といいます。

無事成功し、ランナーを次の塁へ進塁させることができると「犠打」が記録され、打数にはカウントされません。

後ほど紹介する、ランナーが3塁にいる際に行われる「スクイズ」の際にも成功すると犠打が記録されます。

バント店長

この送りバントは、「犠牲バント」とも言われる、基本となるバントです。

セーフティーバント

こちらは送りバントと違い、打者自身が一塁に出塁することを目的に行われるバントです。

セーフティーバントは足の速い選手が実施することも多くありますが、それだけでなく相手野手の意表を突く際にも成功しやすくなります。

特に左打者のプルヒッターではサードが三遊間によることもあるため、その際に三塁線にバントをしていくことで決まる確率が上がっていきます。

また、左バッターが一塁方向に引っ掛けていくようにバントをしていくことを「ドラッグバント」と読んだりもします。

いずれの場合も転がす場所や、打球の強さに加え、相手が油断していたり、意表をつけるかということが成功する鍵になるプレーです。

スクイズバント

スクイズバント」は、0アウトもしくは1アウトでランナーが3塁にいる際に1点を取るためにするバントです。

略して「スクイズ」と呼ばれることが多いです。

3塁ランナーは投球動作に合わせてスタートを切り、バッターはどこに投球がきてもバントしなければいけません。

この作戦は、カウントや相手バッテリーの警戒状況も確認しながら、サインで実施されていく作戦です。

相手ベンチや相手バッテリーに、いかに「スクイズをするということを悟られないか」が作戦の成功に大きく影響していきます。

セーフティスクイズ

先ほどの「スクイズバント」はストライクだけでなく、全てのボールで実施していく作戦でしたが、今回の「セーフティスクイズ」はランナー3塁でストライクのボールのみ行うバントの作戦になります。

ストライクだけ実施していくため、3塁ランナーはストライクと分かった時やバットにボールが当たる瞬間にスタートを切りますなります。

スクイズバントと比較し、スタートが遅くなるため、バッターはボールを1塁方向へ転がすことが基本です。

「スクイズバント」ではどこにボールが来ても当ててフェアゾーンに転がれば成功に繋がる作戦です。

一方の「セーフティスクイズ」では、ランナーのスタートが遅いので、ボールをどこに転がすかが成功に大きく関わっていきます。

そのため、試合でいきなり実施するのではなく、練習の中でどこに転がしていくか、そしてどのタイミングでスタートを切っていくのかを訓練していくことがとても重要です。

スリーバント

「スリーバント」とは2ストライク後に行うバントのことです。

このスリーバント時にバントがファウルになってしまうと、三振になります。

そのときには「スリーバント失敗」と言われます。

バントで意図的にファウルをすることで投手に過剰に投げさせることを防ぐためのルールです。

バスター

バントの構えをしている状態から通常の構えに戻し、スイングしていくことを「バスター」と言います。

バントの構えをしてから、普通に打ちに行くので相手を惑わす作戦のひとつです。

相手のバントシフトを逆手に取って、ランナーを進めたり、ヒットを狙う作戦です。

相手ベンチや相手選手の動きをよく見て、いつ・どのタイミングで行うかがとても重要な作戦になります。

バントの効果

ここでは、バントの効果についてお伝えしていきます。

バントは、スイングするのに比べバットにボールを当てることが簡単であるというメリットがあります。

そのため、バントを成功することによる効果は以下のようなものがあります。

ボールを内野に転がしやすいので…
  • ランナーを確実に進めることができる
  • バッター自身が内野安打を狙うことができる

送りバントかヒッティングかどっちが良い?

バントの有効性についてお伝えしてましたが、「送りバント」かスイングして打ちに行く「ヒッティング」のどちらが良いのでしょう?

セイバーメトリクスに基づいて解説してきます!

結論から言うとセイバーメトリクス上では、バント(特に送りバント)は非効率的な作戦と言われています。

良い打者に「送りバント」をさせることは、結果としてチームの得点を減らすことに繋がっていまうという結果が出ています。

プロ野球では、送りバントをすることで年間5点~12点を減らしてしまうという結果でした。

良いバッターであるほど、送りバントが非効率という結果ですが、もちろん場面や状況によって変わるのでこの数値だけで判断するのは危険でしょう。

ましては、アマチュア野球では全員がホームランバッターではないので、これからもなくなることはないでしょう。

選手に合わせた作戦を実施する必要がありますね。

バントの名手

日本プロ野球における「バントの達人」を紹介していきます!

川相昌弘

まずは世界記録を樹立した、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズに所属したの川相昌弘氏です。

「犠打職人」「バント職人」「バントの神様」の異名を持ち、通算犠打記録は533犠打でした。

この記録は世界最多の記録です。

現役選手

現役選手では、370犠打を記録している福岡ソフトバンクホークスの今宮健太選手。

336犠打を記録している広島東洋カープの菊池涼介選手がバントの名手です。

歴代記録の中でも、4、5位を記録しています。

バント店長

100%の成功率を求められる犠打をこれだけ多くの数を成功させてきているのは文句無しで「バントの達人」ですよね!

まとめ

バントとは?
打者が投手の投げる球を、バットを振るのではなく、バットに当てるだけで転がす打撃方法のこと!

今回は「バント」について解説してきました!

セイバーメトリクス上ではバントは非効率な作戦とも言われていますが、日本の野球とは切ってもきれない作戦になります。

過去の日本代表では、スモールベースボールの代名詞として多く活用されてきていた作戦のひとつです。

この記事で「バント」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!