プロ野球を見ていると、たまに「クローザー」という言葉を聞きませんか?
聞いたことはあっても、その意味などわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は野球における「クローザー」の意味と、その役割や、代表的なクローザーなどについて解説していきます!
用語解説
クローザーとは…
「抑え」とも言われ、リリーフ投手のなかでも、試合の終盤、早くても8回から登板する投手のことを言います。

通常は自軍が勝っている場合、あるいは試合が極めて拮抗している場合に登板します。
1点も許されない場面で登板するため、しっかりとその試合に勝ちきるという役割があります。
点を守り切るというところから、「クローザー」の他に、「ストッパー」や「守護神」などと呼ばれることもあります。
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クローザーの適任と特徴
クローザーは試合の最終局面に登板するため、勝っている試合をそのまま逆転されることなく、ゲームセットさせるという役割が1番です。
そのため、抑えて当然。負ければ戦犯。という、大きな責任が伴います。
そんな大きな責任を持つクローザーを担う投手には、以下のような特徴がある選手が適任と言えます。
早い直球に、大きく切れのある変化球があると奪三振率が高くなると言われています。
短いイニングであってもランナーを出さないことは、勝利をぐっと引き寄せる要素の一つです。
リードを守ったまま、試合を終えることにはそれなりのプレッシャーがかかります。
逆転されれば負けることに加え、場合によっては先発投手の勝ち星が消えてしまうという、大きな二重の責任が伴います。それらに耐えうるつよう精神力が求められます。
先発投手のように、中4日といったローテーションはなく、毎日登板する可能性があります。
そのため、出場機会は必然的に多くなるため、それ相応の体力も求められます。
9回に登板することが多いクローザーは、開始時間から3時間経過した時に出番が来ることになります。
一方で出番に向けて、気持ちと体を作っていても、出番がないこともあり、展開次第で何度も肩を作っては休み、また作るなど、状況に左右されるため、コンディション調整力も求められることになります。
クローザーがかなり重要な役割を担っていることがわかったかと思います。
ここで、日本球界を代表する、名クローザーを紹介していきたいと思います。
佐々木主浩
絶対的な抑えであることから、「大魔神」という相性がついた。
最速154km/hの速球と数種類のフォークボールが武器。
日本人選手として最多となるメジャーリーグ通算129セーブ。
NPB時代だけで歴代3位となる252セーブを記録し、日米通算で381セーブを記録。
日本プロ野球名球会初のセーブ数による入会者。
岩瀬仁紀
日本プロ野球における最多登板(1002登板)および通算セーブ数記録保持者(407セーブ)。
最速149km/hのストレートに加え、「死神の鎌」と呼ばれた切れ味最強のスライダーが武器。
抑え役に転ずる前には、繋ぐ中継ぎエースとしても抜群の安定感を見せた。
最多セーブ投手を5回受賞し、歴代最多タイ記録。