【野球用語】OPSとは?出塁率と長打率が関係!わかりやすく徹底解説!

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野球にはいろいろな指標があります。

打者の指標のひとつに、OPS(オプス、オーピーエス)」というものがあります。

今ではだいぶ定着しつつある「OPS」ですが、意味がわからない方も多いのではないかと思います。

そんな方もご安心ください!

この記事では「OPS」の詳しい意味や何が測れるのかについてを、小学生でもわかるように解説していきます!

こんな方にオススメ
  • 「OPS」の意味と計算方法が知りたい
  • 打撃成績との関係が知りたい!
  • もっと野球に詳しくなりたい!

『OPS(オプス、オーピーエス)』とは?

まずは簡単に、用語解説からです!

用語解説

OPS(オプス、オーピーエス)とは?
打者を評価する指標のひとつ。出塁率長打率をあわせた数値。

OPSは「On-base Plus Slugging」の略です。

バント店長

出塁率長打率をあわせた数値がOPSの数値となるよ!
出塁率(アウトにならない確率)

=( 安打 + 四死球 )/( 打数 + 四死球 + 犠飛 )

長打率(多くの塁を奪う確率)

= 塁打数 / 打数

バント店長

どちらの指標も数値が高ければ高いほど良いと判断されるよ!

「OPS」のポイント

ここからは、OPSを見ていく上でのポイントを見ていきましょう!

得点への貢献度がわかる

OPSはほかの打撃指標に比べ得点との相関が高いため、OPSが高い打者はチームに得点を多くもたらしているいえます。

得点との関係性は9割以上!

2008~2017年の日本プロ野球の試合において、1試合あたりの平均得点との相関の強さを表す決定係数を算出してみました。

この関係係数は、1に近いほど関係性があるといえます。

平均得点との決定係数
打率0.68
OPS0.92

このOPSは、ほぼ1に近い数字になっています。

つまり、チームの得点の多さのおよそ9割以上をOPSの高い低いで説明できるということです。

例(2020年・パ・リーグ)

2020年パ・リーグを例に見てみましょう。

以下の表を見ていただくと分かる通り、OPSが高いチームはそれに伴い、得点も高くなっています。

その一方で、打率、長打率、出塁率はそれぞれで見ると異なった順位となっており、そこまでの関連性はありません。

チーム得点OPS打率長打率出塁率
楽天557 .743 .258 .401 .341
ソフトバンク531 .722 .249 .401 .321
日ハム493 .695 .249 .364 .330
西武479 .689 .238 .374 .315
ロッテ461 .685 .235 .355 .329
オリックス442 .683 .247 .367 .316
2020年パ・リーグチーム別打撃指標

OPSの評価基準

OPSの開発者であるBill James氏は、OPSを用いて打者を7段階で格付けできるとしました。

ランクOPSの範囲
A素晴らしい.9000以上
B非常に良い.8334 – .8999
C良い.7667 – .8333
D.7000 – .7666
E平均以下.6334 – .6999
F悪い.5667 – .6333
G非常に悪い.5666以下
OPSランク
例(2020年・両リーグ)

下表は2020年シーズンのセ・パ両リーグのチーム平均OPSの成績です。

.7000 – .7666のDランクがというのもうなずける数字になっているかと思います。

チームOPS
1 巨人0.739
2 阪神0.702
3 中日0.676
4 DeNA0.739
5 広島0.732
6 ヤクルト0.696
2020年セ・リーグ平均OPS
チームOPS
1 ソフトバンク0.722
2 ロッテ0.685
3 西武0.689
4 楽天0.743
5 日本ハム0.695
6 オリックス0.683
2020年パ・リーグ平均OPS

OPS歴代最高記録

日本プロ野球における、歴代最高のOPS記録保持者は、王貞治氏です。

通算成績ではOPS「1.104」、1974年にはシーズンOPS「1.293」を記録しています。

バント店長

さすが世界の王…Aランクを遥かに超える、とんでもない成績ということがわかりますね…!

「OPS」の注意点

最後にOPSを見るうえでの注意点も見ていきましょう!

注意点は大きく3つあります!

  • 打者の特徴がわかるわけではない
  • パワーヒッターの数値が上がる傾向にある
  • プロ野球におけるタイトルはない

打者の特徴がわかるわけではない

OPSは出塁率と長打率をあわせた数値であることから、OPSだけでは選手の特徴を判断することはできません

例えば、「長打は少ないが出塁の多い選手」なのか、「出塁は少ないが当たれば大きい選手」なのかは、OPSだけでは判断できなません。

パワーヒッターの数値が上がる傾向

先ほどの選手の特徴がOPSだけでは判断できないことい加え、パワーヒッター(長打の多い選手)の方が数値としては上がりやすい傾向にあります。

日本プロ野球でも、出塁率のトップ選手は4割程度が限界に対し、長打率のトップ選手は6割を超えてきます。

つまり、ホームランなどの長打をよく打つ選手(長打率の上がりやすい選手)のほうがOPSの数値は上がりやすいということです。

プロ野球におけるタイトルはない

プロ野球でもだいぶ定着してきた『OPS』ですが、それを判断基準としたタイトルはまだありません。

あくまで、打撃指標の一つとして捉えるのが良いでしょう。

まとめ

『OPS』とは?
出塁率 + 長打率 で求められる打撃指標のひとつ!
『OPS』の注意点
OPSだけでは選手の特徴がわからない!
長打力がある選手が高くなりやすい!
あくまで、打撃指標の1つとして見る
『OPS』の高い選手とは?
安定して出塁することができ、長打を打つことができる選手!

打撃指標の『OPS』について解説してきました。

難しいと思っていたけれど、実は簡単だったと思うのではないでしょうか!

この記事で「OPS」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!