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野球で使われる戦術のひとつに「敬遠」というものがあります。
また、プロ野球や高校野球では「申告敬遠(申告故意四球)」という新たなルールも追加されました。
「敬遠」について、正直ちゃんとわかっていない!という方もご安心ください。
今回この記事では、「敬遠」や「申告敬遠」の意味から、そのメリットなどについて、小学生でもわかるように解説していきます!
まず最初に、「敬遠」について解説していきます!
用語解説
- 『敬遠』とは?
- 投手が打者との勝負を避けて、意図的に四球(フォアボール)を与えること。
バント店長
なぜ「敬遠」するのか?
敬遠は、投手が意図的に四球(フォアボール)する作戦でした。
では、敬遠を使うメリットは何なのでしょうか?
具体的な事例を用いて、「敬遠」を使うメリットを紹介していきます!
一番多い理由としてあげられるのが、強打者との勝負を避けるためです。
敬遠を決めるのは、監督だったりキャッチャーだったりと、そのチームによってさまざまですが、それを決める人が強打者に長打(ヒット以上の2塁打、3塁打、ホームランのこと)を打たれるよりは、「四球でランナーを出したほうがマシだ」と考えるためです。
有名な例でいうと、松井秀喜選手の5打席連続敬遠です。
もうひとつの理由としてあげられるのは、敬遠でわざとランナーを出すことで、アウトを取りやすい状況を作るためです。
例えば、ランナー2塁の状況。
この状況で、ショートゴロが来たら、普通は1塁に送球することでアウトにするしかありません。
しかし、敬遠で1塁をランナーで埋めておけば、同じショートゴロが来ても、2塁送球→1塁送球でダブルプレー、もしくは3塁送球→1塁送球でダブルプレーなど、とアウトが取れるかもしれません。
このように、あえて敬遠で塁を埋めて、アウトを取りやすくするという頭脳的作戦でも使われます。
では続いて、「申告敬遠(申告故意四球)」について解説していきます!
用語解説
- 『申告敬遠』とは?
- 申告することで、投球することなく敬遠ができるルールのこと。
バント店長
なぜ「申告敬遠」が導入された?
「申告敬遠」は投球する必要がないという点が、通常の「敬遠」とは異なりました。
「申告敬遠」が導入されたのには、もちろんメリットがあるためです。
では、そのメリットは何なのか?見ていきましょう!
メリットの1つ目が、試合時間の短縮です。
日本プロ野球では、走者なしの場合に、ボールを持ってから15秒以内に投球しなければならないというルールがあります。
仮に、走者なしで時間ギリギリの15秒を使って、敬遠球の4球を投げたとすると、1分かかってしまう計算です。
その1分が、丸々削れるというわけです。
とても長い時間というわけではありませんが、こういった小さいものの積み重ねで、試合時間の短縮を目指しています。
2つ目が投手負担の軽減です。
これは、単純に申告敬遠では、投球する必要がないので、その分の投手負担が軽減されます。
バント店長
3つ目は、暴投のリスクがなくなるということです。
敬遠をする場面では、ランナーがいる状況で行われることも珍しくありません。
プロの投手でも、ストライクゾーンに投げるのと、わざとボール球を投げるのとでは、また違った難しさがあるといいます。
かなり珍しいケースですが、敬遠球が甘いコースに来たことで打たれてしまうということも起きてしまいます。
そういった、リスクが申告敬遠では一切なくなります。
「申告敬遠」のルール
申告敬遠を行う上でもルールがあるので、紹介します!
- 1試合で申告できる申告敬遠の回数には制限はない(通常の敬遠も同様)
- 守備側チームの監督が審判に申告する
- 打席の途中でも申告敬遠は可能
- 申告敬遠された球数はカウントされない(途中まで投げた数はカウント)
打席の途中でも申告敬遠ができるというところが、ポイントですね!
申告する監督は、敬遠の見極めが非常に重要になりますね。
野球における戦術のひとつ、「敬遠」について解説してきました!
敬遠を通じたドラマがこれまでいっぱい生まれてきましたが、申告敬遠のルールが誕生したことで少なくなってしまうのは少し寂しい気持ちもしますね…
この記事で「敬遠」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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