【プロ野球】FAとは?権利取得まで何年?わかりやすく解説!

野球歴約30年。野球ショップに勤めています。バント店長です。

毎年、プロ野球シーズンが終わりになると、ニュースなどで『FA宣言』『FA移籍』という言葉を耳にすることが増えてきます。

今回はそんな『FA』についてと、それらの条件について解説していきます!!

こんな疑問を持つ方にオススメ
  • そもそも、「FA」って何?
  • FAを宣言するとどうなるの?
  • どうしてFAをするの?

こんな疑問を持っている方に向けて、『FA』について詳しく解説していきます!!

FAとは?

用語解説

FAとは?
プロ野球において、チーム移籍の自由を与えるための制度のこと
選手がその所属している球団から離れて、他の球団に移籍したいという意思表示をすること

バント店長

正式名称は「Free Agent(フリーエージェント)」でその略です。
その権利のことを「FA権」。それを行使することを「FA宣言」と言うよ!

FAの種類

FAには、「国内FA」と「海外FA」の2種類があります。

それぞれ、どういう意味なのか?紹介していきます!

国内FA

国内FAとは、日本プロ野球(NPB)の球団と選手契約を結べます

つまり、国内の12球団と交渉・契約が結べることを国内FAといいます。

海外FA

一方、海外FAとは、その名の通り国内外問わず全ての球団とも選手契約を結べます

海外FA権を行使して海外へ移籍した選手の例だと、2019年埼玉西武ライオンズ から シンシナティ・レッズへ移籍した秋山翔吾選手などが挙げられます!


令和初の海外FA権行使によるメジャーリーグへの移籍として話題になりました。

FA権取得の条件

FA権はどの選手にもあるわけではなく、その権利を取得するための条件があります。

FA権は基本的に、プロ野球最前線となる一軍で活躍している選手に与えられる権利です。

それは、なぜかというと一軍登録(出場選手登録)145日を1年として換算して、規定の年数を経過することで得られる権利だからです。

これは、先程紹介した「国内FA」と「海外FA」で取得までの日数が異なります。

それぞれ見ていきましょう!

国内FA

  • 2006年までのドラフトで入団した全選手:累計8年(通算1160日)経過
  • 2007年以降のドラフトで入団した高校生選手:累計8年(通算1160日)経過
  • 2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手:累計7年(通算1015日)経過

海外FA

  • 全選手が累計9年経過で取得

つまりFA権を行使するのには、国内だと一軍登録されてから7、8年以上海外だと9年以上が必要になってきます。

18歳の高卒で入団した選手は、FAで移籍するのに国内だと26歳のとき、海外だと28歳でやっと挑戦できる計算です。

簡単に得られる権利ではないと、わかっていただけたかと思います…!

国内FA・海外FAの違い

それぞれをまとめると、下記になります!

条件国内FA海外FA
交渉可能国内12球団国内外すべての球団
取得まで最短で7年最短で9年

FAには補償が発生

選手がFAにて他球団に移籍してしまった球団は、ある意味損ですよね。

そんな損を穴埋めするために、選手を獲得した新球団は旧球団に対しての「補償」が発生します。

補償とは?

「補償(ほしょう)」

補いつぐなうこと。つぐなって埋め合わせること。

精選版 日本国語大辞典

補償は、「金銭補償」と「人的補償」の2種類に分けられ、旧球団はどちらかを選ぶことができます。

金銭補償

その名の通り、選手の代わりにお金がもらえる補填です。

金銭のみの補償。

金銭補償

人的補償

人的補償は、他球団に移籍したしまった選手の代わりの選手がもらえる補償です。

代わりの選手は移籍先からに限られますが、金銭補償も伴ってきます。

つまり、こちらは選手と金銭の補償ということです。

選手ランクによって補償が変わる

補償の内容は、FAをした選手の前球団時の年棒により変わってきます

A、B、Cの3ランクで分けられ、区分の仕方は以下の通りです。

ランク分け

ランク分けは、球団年俸順で以下のとおりです。年俸順は日本人選手のみです。

ランク年俸順
A上位1、2、3位の選手
B4位から10位までの選手
C11位以下の選手

ランクによる補償の違い

このランクにより、補償内容はこのようになります。

ランク金銭補償のみ人的補償
A旧年俸の80%の金銭選手1名+旧年俸の50%の金銭
B旧年俸の60%の金銭選手1名+旧年俸の40%の金銭
C補償なし補償なし

FAで選手を獲得した球団の人的補償ですが、すべての選手の中から選べるわけではありません。

プロテクト外の選手の中から選ばなければなりません。

「プロテクト」についてはコチラ

その他のルール

球団の獲得選手数

FAにより、1球団が獲得できる選手は1球団につき2名までしか獲得ができない

ただし、公示されたFA宣言選手数が21名以上の場合は、その人数に応じて3~5名まで獲得ができます。

人数の制限は、Cクラスの選手には適用されません。

FA宣言選手の稼働期間

FA宣言選手と公示された選手といえども、11月30までは旧球団の行事に参加する義務があります

今では、12月のファン感謝祭等にも参加する選手も多いです。

バント店長

プロ野球選手にとって、ファンは大事ですもんね!

なぜFA移籍をするのか?

FA移籍をする選手は4つのタイプに分けられます。それぞれ見ていきましょう!

理想のチームを求めるタイプ

FA宣言前に所属していた球団が弱いため、優勝できないと判断した場合には、優勝する可能性の高い、より強いチームに移籍するパターンです。

もともといた球団のファンからは、裏切られたという感情から、非難される場面も珍しくありません。

また、子供の頃からファンの球団があり、その球団のユニフォームを着たい想いから移籍する選手もいます。

どちらも夢を追っての選択と言えるでしょう。

出場機会を求めるタイプ

出場機会の減少から、より出場できる球団を求めるパターン。

若手の有望選手が出てきたり、チームがベテランから若手選手へと若返りを図る場合などに出てきます。

レギュラーを取られた選手はもちろん“まだやれる”自信もあるため、同じポジションの選手層が薄い球団や、出場機会に恵まれそうな球団を選び移籍します。

高年俸・好待遇を求めるタイプ

高額年俸を移籍の最優先とするパターンです。

選手がよく「他球団の評価を聞きたい」といいますが、プロ野球選手においての評価=年俸のことをいいます。

こちらも、「理想のチームを求めるタイプ」と同様に、もともといた球団のファンからは批判される傾向にあります。

プロ野球選手といえども、稼いでなんぼの実力勝負の世界ですから、選手の気持ちもわからなくはないですね。

チーム愛最優先タイプ

評価や待遇以上に、そのチームに何よりも愛着を感じており、引退するときにはそのチームのユニフォームを脱ぐときと決めている場合。

最近だと、メジャーリーグの大型契約よりも、最後は広島のファンに恩返しをしたい気持ちから、広島東洋カープに移籍した黒田博樹投手がその例。

まとめ

FAとは?

プロ野球において、チーム移籍の自由を与えるための制度のこと!
選手がその所属している球団から離れて、他の球団に移籍したいという意思表示をすること!

今回は、「FA」について解説してきました!

シーズンが終了すると、毎年FAの話題は出てきます。

この記事で「FA」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!