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高校野球のバット規格が2024年から新基準へと変わりました。
どのように変わるかというと、『飛ばないバット』への変更です。
「飛ばないバット」ってどういうこと!?と混乱している方もご安心ください!
この記事では、『飛ばないバット』に変わるのか?といったことから、 『飛ばないバット』 のメリット・デメリット、おすすめの低反発バットを紹介していきます!
新規格にもしっかり対応できるよう、準備しておきましょう!
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『飛ばないバット』に規格が変わる大きな要因として、現在のバットであると飛びすぎるため危険であるということが挙げられます。
甲子園でも打球が顔面を直撃し、担架で運ばれてしまう、なんて場面があります。
そういう危険性を下げるため、『飛ばないバット』の導入が検討されているのです。
高校野球・バットの歴史
まずは、高校野球における金属バットの歴史を知っておきましょう!
折れやすい木製バットに比べ、金属バットは耐久性も高いため経済的であるという理由から、金属バット導入が検討されるようになりました。
1974年の選手権大会から金属バットの使用が認められました。とはいえ、金属製バットはすぐに広まったわけではありません。当初は、甲子園でも5分の3くらいの選手しか使用していなかったそうです。
徳島県立池田高校が、金属バットの特性を生かして甲子園を席巻したことから、金属バットが一気に広がったと言われています。
金属製バットは甲高い打球音が特徴です。しかし、それが近隣住民との騒音問題や、球審や捕手の難聴の原因になると問題視されました。そのため、1991年からは打球音を抑えた消音バットが採用されるようになりました。
金属バットの軽量化が進み、バット自体の破損や強すぎる打球により、プレーへの安全性が懸念されたため、2001年より900g以下のバットの使用が禁止されました。
2001年には一度、安全性の考慮からバットの重量化が行われました。
しかし、近年ではトレーニング手法の進化などの影響もあり、高校生の身体は大きくたくましくなっています。
そのため、バットの重量だけでは安全性が確保できなくなっているのが現状です。
今回、「飛ばないバット」が検討されているのにも、そういった理由があるのです。
BBCOR
アメリカではすでに、若年層を含めたアマチュア野球で低反発金属バットの使用が義務付けられています。
その低反発バットの基準となるものが「BBCOR」と呼ばれるものです。
このマークは、木製バットに近い反発係数のバットであることの証明であり、アメリカのアマチュア野球では、このマークがあるバットしか使用できない決まりとなっています。
U-15未満のWBCS主催の国際大会もBBCORE基準の金属バットを使用することになっており、国際基準とも言えるものになっています。
バント店長
いつから?
一番大切でもある「飛ばないバット」導入までのスケジュールです!
2021年の年内、2022年の年明けごろに新基準の制定が行われます。
制定から2年間の猶予期間が設けられる予定です。
2024年からの完全移行を目指します。
日本高野連は5日、大阪・摂津市の関大北陽グラウンドで、新基準金属バットの実打撃試験を実施した。年内か年明けに「飛ばないバット」の基準を定め、2年の猶予期間を経て、2024年からの完全移行を目指す。
2021年9月5日 スポーツ報知(【高校野球】日本高野連が“飛ばないバット”実打撃試験実施「打球の伸びがない」「木に近い」)
「飛ばないバット」導入が確実になる中で、「飛ばないバット」のメリット・デメリットも見ていきましょう!
メリット
メリットは大きく分けると3つあります!
- 安全性向上
高野連が「飛ばないバット」導入に踏み切った最大の要因です。
2019年の甲子園大会では、強烈な打球が投手の顔面に当たり、病院へ緊急搬送される事態も発生しました。
甲子園に出場するような選手でさえ、とっさに避けられない打球が飛び交うようになっているため、その危険を少しでも減らす狙いがあります。
- バッティング技術の向上
飛距離が出にくくなるバットに変わることにより、バッティングはより難しくなると言えます。
簡単に飛距離を出すことができた従来のバットに比べ、よりバットの芯を意識し、全身を使った打ち方でないと飛ばすことはできません。
小手先の技術や、道具に頼ることができなくなるため、技術を磨く必要が不可欠となります。
そのため、必然的にバッティングの技術は上達することでしょう。
- 国際大会への対応
日本の高校野球は高いレベルにありながらも、今だにU-18の世界大会で優勝したことはありません。
U-18日本代表が韓国や台湾に敗れてしまったのは、バッティングの差があったといわれています。
手打ちや強引なフォームでも打球が飛んでしまう、いわゆる『金属打ち』が原因だという指摘です。
同世代の韓国、台湾の高校球児たちは、国をあげて木製バットを使用しているのに対し、日本の選手達は金属バットを使用しています。
木製バットの打ち方が身についているチームと、木製バットになれていないチームが試合をしたら、力の差があるのは当然ですよね。。。
全世代で世界No.1の野球国になるためには、木製バットの壁を超える必要があります。
「飛ばない金属バット」の反発係数は、ほぼ木製バットと同じぐらいになると言われているため、木製バットの壁を超えられる期待が高いです。
U-18日本代表が、世界一になる日も近いかもしれません!!!
デメリット
一方でデメリットは以下の2つが考えられます。
- 派手な乱打戦が減る
野球の華とも言えるホームラン。
「飛ばないバット」を使用することにより、これが減ることは想像しやすいかと思います。
ホームランや長打が飛び交う乱打戦が減ることにより、見ている側はつまらなく感じてしまうかもしれません。
- 買い替えの必要がある
ルールが変わる際にはつきものですが、従来品が使えなくなることにより、新しく買い替える必要が出てきます。
そのためチームや、個人への負担が一時的に高まることは避けられないでしょう。
ここからは実際に、わたくしバント店長がおすすめする低反発バットを紹介していきます!
正式な導入がこれからということもあり、公式戦で使用できない商品もありますのでご注意ください!!
なので、普段の練習の際に木製バットの代わりとして使用することもできる商品も対象としています。
気になる商品があれば、詳しくチェックしてみてください!
ミズノ『Vコング02』
まず最初に紹介するのは、ミズノ『Vコング02』です。
不動の人気を誇る硬式金属バットの「最高傑作」です。
新基準にも対応していながら、打感も操作性は前モデルを引き継いでいるバットです。
ミドルバランスなので、比較的操作がしやすいのも人気の秘訣です。
プロ野球選手では、岡本和真選手(巨人)、中田翔選手(日ハム)、藤原恭大選手(ロッテ)などが愛用していました。
SSK『スカイフライト』
続いて紹介するのは、SSKの「スカイフライト」です。
この「スカイフライト」は、SSKの大人気商品「スカイビート31K」の後継品です。
また、重心がバットの手元にあるため、900gほどあるのにも関わらず、操作性が良いという特徴もあります。
そのため、確実に捉えたいミート重視派の選手におすすめの商品です。
ルイスビルスラッガー『アトラス』
続いて紹介するのは、ルイスビルスラッガー『アトラス』です。
ルイスビルスラッガーはアメリカでも最大手のバットメーカーのひとつであり、メジャーリーガーも多く愛用しています。
この「アトラス」は打球部平行部が長く、振り抜きやすい新基準対応モデルです。
メジャーリーガーモデルということもあり、メジャー好きな人にもおすすめの一品です。
ディマリニ WTDXJTSWC
続いて紹介するのは、ディマリニの「WTDXJTSWC」です。
この商品は公式戦で使用することはできません。
国際的な低反発バットの基準でもある『BBCOR』マーク付き商品です。
このバットは打球部が木製。グリップ部から打球部根元にかけて、全体の6割をコンポジット素材(カーボン)で製造されています。
折れることはほぼ無く、インパクト時の痺れ軽減効果があります。
金属バットではありませんが、トレーニングバットの中でもかなり優秀なバットです。
新規格となる「飛ばないバット」について、おすすめの低反発バットについて解説しました。
気になる商品はありましたでしょうか?
バットが良かったから打てたのか。打ち方が良かったから打てたのか。
この違いはきっと大きいのではないではないかと思います。
新規格のバットで、高校野球がどのように変わるかも楽しみですね!!
ただ、まだ購入に不安だという人は、バットをレンタルすることがオススメです。
詳細はコチラの記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
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