2023年から日本プロ野球でも「大谷ルール」が適用されることとなりました。
WBCでも適用される、この「大谷ルール」ご存知ですか?
ルールはもちろん、言葉の意味すらわからない!という方もご安心ください!
今回この記事では「大谷ルール」の意味から、導入時期や正式名称、そのメリットなどについて、小学生でも理解できるように、わかりやすく解説していきます!
まずは簡単に、用語解説からいきます!
用語解説
- 大谷ルールとは?
- 先発投手がDH兼任で打席に立つことができるルールのこと。
バント店長
DHについて詳しく知りたい人は、下記記事をご覧になるのをおすすめします!
DHについてはコチラ
用語解説だけをみても、まだイマイチ理解し難いと思うので、具体例を使ってより詳細に説明していきます!
ルールの詳細
これまで、先発投手はマウンドを降りてしまうと、ベンチに下がるしかありませんでした。
もしくは、打者として打席に立つには、外野などの守備につく必要がありました。
しかし、この大谷ルールでは、投手として降板したとしても、その後はDHとして出場することが可能となります。
つまり、「1番・投手」として出場し、途中で降板したとしても「1番・DH」として打順に残ることができるということです。
試合前のスタメン
打順 | 位置 | 選手名 |
---|---|---|
1 | 投 | 大谷 翔平 |
2 | 中 | マイク・トラウト |
3 | 三 | アンソニー・レンドン |
4 | 二 | マット・ダフィー |
5 | 左 | ジョ・アデル |
6 | 一 | ジャレド・ウォルシュ |
7 | 捕 | マックス・スタッシ |
8 | 右 | ブランドン・マーシュ |
9 | 遊 | ダビッド・フレッチャー |
途中降板後
打順 | 位置 | 選手名 |
---|---|---|
1 | DH | 大谷 翔平 |
2 | 中 | マイク・トラウト |
3 | 三 | アンソニー・レンドン |
4 | 二 | マット・ダフィー |
5 | 左 | ジョ・アデル |
6 | 一 | ジャレド・ウォルシュ |
7 | 捕 | マックス・スタッシ |
8 | 右 | ブランドン・マーシュ |
9 | 遊 | ダビッド・フレッチャー |
– | 投 | アーロン・ループ |
大谷ルールの正式名称は?
大谷翔平選手が二刀流で活躍することをきっかけに生まれたこのルールですが、正式名称も「大谷ルール」です。
世界最大規模のデジタル辞書サイト「dictionary.com」には、新語としてこの「Ohtani Rule(大谷ルール)」が2022年に追加されました。
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いつから導入?
大谷ルールはメジャーリーグでの導入を先駆けに、日本野球にも導入されていきました。
2022年シーズンから導入。
ただ、正式導入になるその前年の2021年のオールスターゲームですでに、特例として大谷ルールが適用されました。
2023年シーズンから導入。
日本プロ野球に限らず、DH制を採用している連盟やリーグにも適用することになります。
日本の公認野球規則では、本場アメリカのメジャーリーグでの改正を、1年遅れで反映されるのが通例となっています。
この大谷ルールも例外ではなく、1年遅れで公認野球規則として制定されることになりました。

この大谷ルールは、メジャーリーグで2022年に導入されたルールです。
もちろんメリットがあるから、採用されたわけですが、ここからは実際にそのメリットは何なのか?を見ていきましょう!
大谷ルールがないとき、投手が打席に立ち続けるためには、降板後は外野手などに入りプレーし続ける必要がありました。
バッティングだけに専念すれば良いDHとは異なり、守備に入るとなれば、その負担はもちろん大きくなります。
投手が投げる一球一球ごとに守備の準備をしますし、打球が飛んでくれば走り回る必要があります。
試合に出続けている以上、故障のリスクがなくなるわけではありませんが、DHであれば守備に入るのに比べある程度の負担を軽減することが期待できます。
メジャーリーグやプロ野球では、ベンチ入りの選手数が限られています。
大谷ルールがあることによって、投手と野手の2人必要なところ、1人で済むというメリットがあります。
二刀流選手がいるチームには大きく有利に働きます。
大谷ルールの活用によって、ルール導入のきっかけとなった、大谷翔平選手がさらに活躍することが期待できます。
打席数が伸びることによって、2021年にわずかに届かなかった本塁打王の獲得や、打点王や盗塁王の可能性だって生まれてきます。
こうした、二刀流の先駆けである大谷翔平選手が活躍することにより、メジャーリーグや日本プロ野球でも二刀流を目指す選手が生まれてくるでしょう。
このように、二刀流選手が活躍できる機会が増えること。
そして、それを目指す選手が増えてくるといった好循環が期待できます。
見る側にも、もちろんメリットがあります。
例えば、大谷翔平選手を見るために現地観戦したとしても、1回で降板してベンチに下がってしまえば、楽しみも大きく失ってしてしまいますよね?
大谷ルールがあれば、大谷翔平選手は降板したとしてもDHとして、試合終了まで出続ける可能性があります。
そうなれば、大谷翔平選手を見に行った観戦側も、最後まで試合を楽しむことができるでしょう。
今回は、「大谷ルール」について解説してきました!
大谷ルールは、二刀流選手をさらに活躍する可能性を広げるルールとも言えるでしょう!
この記事で「大谷ルール」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!