【プロ野球】ポスティングとは?海外FAと何が違う?メジャー挑戦の制度を解説!

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

プロ野球のオフシーズンになると、海外移籍のニュースなどよく見るようになりますよね。

今回はそのうちのポスティングについて解説していきます!

意味はなんとなく知っているけど、条件とかは知らない!という人は意外と多いのではないでしょうか?

正直、意味もちゃんとわかっていない!という方もご安心ください。

今回この記事では『ポスティング』の意味と、その条件やメリット・デメリットについて、小学生でもわかるように解説していきます!

こんな方にオススメ
  • 「ポスティング」の意味がわからない人!
  • 「ポスティング」の条件を知りたい!
  • 海外FAとの違いを知りたい!

『ポスティング』とは?

まずは簡単に、用語解説からいきます!

用語解説

『ポスティング』とは?
海外FAを持たない日本プロ野球球団に所属する選手が、アメリカのメジャーリーグ(MLB)球団に移籍することを希望する際、使用することができる制度のこと。

バント店長

メジャーリーグでも大活躍したイチロー選手や大谷翔平選手も、このポスティングを利用してメジャーリーグへ挑戦したよ!

ポスティングの流れ

では、さっそくですがポスティング制度が使用される流れを見ていきましょう!

ポスティングは、基本的にはプロ野球のオフシーズンに行われます。

メジャー挑戦の意思表明

メジャーリーグ移籍を希望する選手が、所属する球団に移籍したいという意思を伝えます。

所属球団がポスティングを認める

所属する球団がポスティング制度の使用を認める。

ポイント

メジャー移籍を、所属球団が認めなければ、ポスティングは使用できない

MLBにポスティングの申請

所属球団・日本プロ野球機構(NPB)からメジャーリーグ(MLB)に申請をします。

例年11月上旬から12月中旬ごろに行われます。

選手・MLB球団の交渉

獲得交渉を希望するMLB球団と選手が交渉を行います。

この交渉は、獲得を希望する全てのMLB球団とすることができます。

30~45日間程度の期限が設けられています。

選手・MLB球団が契約合意

選手とMLB球団が、晴れて契約に合意します。

所属球団に譲渡金が支払われる

MLB球団から所属球団に譲渡金が支払われます。

この譲渡金についてはこの後、詳しく解説していきます!

海外FAとの違い

皆さんの中には、「海外FAと何が違うの?」と思われる方もいるかと思います。

ここからは、海外FAとの違いを見ていきます!

海外FAとは?

海外FAも、メジャーリーグ挑戦の一つの手段です。

海外FAの条件は以下のとおりです。

海外FAの条件

一軍登録されてから9シーズン到達していること

一軍登録(出場選手登録)145日を1シーズンとして換算

一軍登録が145日に満たないシーズンがある場合には、それらのシーズンの一軍登録日数をすべて合算し、145日に達したものを1シーズンとして計算します

このように、海外FA権を獲得するためには9年の時間が必要です。

高卒でプロ入りし、1年目から一軍で活躍していたとしても、海外FA権を取得できるのは27歳になってからです。

若くから活躍している選手ほど、この年齢だとメジャー挑戦は遅いかもしれませんね。

また、ポスティングとは違い、所属球団の許可は必要なく選手の意思決定次第と言えます。

移籍球団についても、国内外すべての球団を選択できます。(契約できるかはその球団との交渉次第)

一覧で見てみるとこんな感じです。

海外FAポスティング
出場選手登録9年以上特になし
所属球団の許可必要なし必要あり
移籍球団選択可能獲得意思のある球団のみ
移籍先からの譲渡金なしあり
比較一覧

より詳しい解説はコチラ

MLB球団からの譲渡金

交渉がまとまり移籍が決まったら、MLB球団から所属球団に譲渡金が支払われます。

ここからは、その譲渡金について詳しく見ていきましょう!

年齢によって金額が違う

この譲渡金は、移籍する選手の年齢によっても変わってきます。

これは、メジャーリーグにおける「インターナショナル・ボーナス・プール」というルールのためです。

「インターナショナル・ボーナス・プール」とは?

MLB球団の間で獲得競争が過熱している、キューバからの亡命選手の大量流入や契約金高騰を阻止するために設けられた制度。

若い海外選手を獲得するときに使っていい金額が制限(1チーム:年間575万ドル)

対象は、MLBが認める外国リーグに6シーズン以下、もしくは25歳未満の選手

対象選手は、必ず「マイナー契約」からスタートしなければならない。

このため、ポスティングを利用するためにも、この「インターナショナル・ボーナス・プール」が適用されます。

25歳未満の場合には、マイナー契約となり譲渡金は契約金の25%のみとなります。

バント店長

この「インターナショナル・ボーナス・プール」は見ての通り、25歳が基準となるため「25歳ルール」と呼ばれたりもしています!

25歳以上になると、メジャー契約が結べます。

では、メジャー契約となるとどうなるかを見ていきましょう!

メジャー契約は総額に応じた変動制

ポスティングに伴う譲渡金は、これまで規則が何度が変更されてきました。

譲渡金の上限がなかったこともありましたが、その高騰から上限が2000万ドルと設けられたこともありました。

そこから、また制度が変わり、現在では「選手が結んだ契約の総額に応じての変動制」となっています。

総額に含まれるもの
  • 契約金
  • 年俸
  • バイアウト(クラブ側の考えで選手と契約しない場合に支払われる解約金のこと)
  • 出来高

この総額に応じて、譲渡金は変動してきます。具体的には、以下のように定められています。

総額譲渡金計算
 A 2500万ドルまで20%
 B 2500万ドル~5000万ドル17.5%
 C 5000万ドルを超えた部分15%
 D 出来高15%

この、 A  B  C  D の合計が譲渡金として、MLB球団から所属球団に支払われます。

メジャー契約・マイナー契約の違い

ここまでのまとめを一覧にしてみました!これでスッキリ理解できるかと思います!

メジャー契約マイナー契約
年齢25歳以上25歳未満
在籍年数6年以上6年未満
譲渡金総額からの変動制契約金の25%

バント店長

ちなみに、大谷翔平選手は2018年当時23歳のときにポスティングを利用しました。すでに日本の大スターでしたが、23歳という年齢のため、マイナー契約でエンゼルスと締結したよ!

まとめ

『ポスティング』とは?
海外FAを持たない日本プロ野球球団に所属する選手が、アメリカのメジャーリーグ(MLB)球団に移籍することを希望する際に、使用することができる制度のこと!

今回は、「ポスティング」について解説してきました!

イチロー選手、ダルビッシュ有選手、田中将大選手、大谷翔平選手という、メジャーリーグで大活躍した選手たちも、この「ポスティング」を利用し挑戦することになりました!

これからの日本球界のスターも「ポスティング」でメジャーリーグに挑戦する選手も出てくるでしょう。

この記事で「ポスティング」について理解して、野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA