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2021年の2月に、日本高校野球連盟、高校野球特別規則を一部改正し、主要大会の決勝でもタイブレーク制を採用することを発表しました。
みなさんはこの、「タイブレーク」。どのような仕組みかご存知ですか?
仕組みがわからない方も、そもそも意味がわからない!という方もご安心ください!
この記事では、「タイブレーク」について、小学生でもわかるよう、以下の3点についてわかりやすく説明します!
まずは、タイブレークの意味について理解しましょう!
用語解説
- タイブレークとは?
- 規定の延長戦などを経ても勝敗が決まらない場合に、決着を早くつけるために得点が入りやすい状況で攻撃を始める試合方式のこと
0アウト、ないしは1アウトから、ランナーがいる状態で攻撃が開始される。
バント店長
タイブレークは、行われるリーグや大会によって内容がさまざまです。
しかし、大事なポイントを理解すれば、内容が違っても簡単に理解することができます!
その重要なポイントは以下の4点です。
では、それぞれ見ていきましょう!
タイブレーク開始イニング
重要ポイントその1は、タイブレーク開始イニングです。
基本的に野球は9回で行われ、それ以降は延長戦となります。
タイブレークは延長戦に入ったときに行われるものですが、10回からすぐにタイブレークなのか、12回までは通常通り行われ13回からタイブレークなのか、といったように何回から行われるかが異なってきます。
それによって、戦術なども変わってくるはずです。
ランナー(走者)
重要ポイントその2は、ランナー(走者)です。
野球におけるタイブレークは、決着をはやくつけるために、あらかじめランナーがいる状態から攻撃が始まります。
ランナーも、満塁から行われる場合や、1.2塁から行われる場合など、こちらも大会などによって異なります。
1塁ランナーは打者の前の打者
2塁ランナーは1塁ランナーの前の打者
3塁ランナーは2塁ランナーの前の打者、というように打順に応じてランナーも変わります。
アウトカウント
重要ポイントその3は、アウトカウントです。
通常回であれば、当たり前ですがアウトカウントはノーアウトから始まります。
タイブレーク制では、これが1アウトから始まる場合もあります。
2アウトから始まるということはめったになく、基本的にノーアウト、もしくは1アウトから始められることが多いです。
打順
最後の重要ポイントは、打順です。
こちらも、通常回であれば、前の回の最後にアウトになった打者の次の打者から、攻撃が始まります。
タイブレーク制では、選択打順制と継続打順制の2種類があります。
前の回までの打順に関係なく、どの打者からでも攻撃を開始することができる。
通常通り、前の回の最後にアウトになった打者の次の打者から、攻撃が開始される。
こちらも、大会やリーグによって、任意打順制か継続打順制のどちらを採用しているかはさまざまです。
もう一度、タイブレーク制の重要なポイントを確認しましょう。
リーグや大会によって異なると言いましたが、これら4点が多少違うだけです。
このポイントさえわかってしまえば、もう完璧です!
タイブレーク制は、リーグや大会によって異なります。
ここからは、主要な大会・リーグのタイブレーク制を見ていきましょう!
高校野球(硬式)
高校野球では、春のセンバツ大会、夏の選手権大会ともに、地方大会を含むすべての公式戦でタイブレーク制が採用されています。
- 延長13回から
- ノーアウト、ランナー1.2塁
- 継続打順
2021年のセンバツ以前は、決勝だけはタイブレークを実施せず延長15回まで行い、引き分けの場合は再試合でした。
再試合で延長12回まで決着がつかない場合は、13回からタイブレークを実施するとしていましたが、今後は決勝でもタイブレークが行われます。
それは、2006年早稲田実業-駒大苫小牧の決勝のような、ドラマチックな再試合はもう見ることはできないということなんです…
バント店長
大学野球
大学野球では各リーグによって、タイブレーク制の中身が異なるようです。
ここでは、大学日本一を決める全日本大学野球選手権大会、明治神宮大会のルールを紹介します!
- 延長10回から
- ノーアウト、ランナー1.2塁
- 継続打順
高校野球と大きく違うのは、タイブレーク制が10回から始まるということですね!
2017年まで「選択打順制、1アウト満塁から」としていましたが、国際基準に合わせて「継続打順制、ノーアウト1.2塁から」に変更となりました!
社会人野球
社会人野球では2003年から公式戦でタイブレーク制が導入されています。
これまで、何度かルール変更もあり、2018年からは以下のようになっています。
- 延長12回から
- ノーアウト、ランナー1.2塁
- 継続打順
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)
国際大会においてもタイブレークは導入されています。
第一回、第二回大会と日本が優勝を飾ったWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では以下のとおりです。
- 延長10回から
- ノーアウト、ランナー1.2塁
- 継続打順
プレミア12
もうひとつの世界選手権であるWBSCプレミア12では、WBCとタイブレーク開始イニングが異なります。
- 延長10回から
- ノーアウト、ランナー1.2塁
- 継続打順
国際大会含めて、「ノーアウト、ランナー1.2塁」で始まることが多いようです!タイブレーク開始イニングは、大会などによってさまざまですね!
『タイブレーク』について解説してきました。
ちなみに、メジャーリーグや、日本プロ野球では、このタイブレーク制は導入されていません。
高校野球でも、決勝再試合のようなドラマはなくなってしまいましたが、このタイブレーク制で新たな伝説が生まれるかもしれませんよね!
それも一つの楽しみとして、野球観戦をしてみるのもアリだと思います!
読んでいただき、ありがとうございました!
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