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「オプトアウト」を皆さんは知っていますか?
野球が好きな方は、その言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
オプトアウトとは、「不参加」や「脱退」を意味する英語です。
一見難しそうな言葉ですが、この記事を読めば野球で使われるその意味をしっかり理解することができます!
今回は「オプトアウト」の意味やFAとの関係を、わかりやすく解説していきます!
まずは簡単に、用語解説からです!
用語解説
- オプトアウトとは?
- 選手が契約を途中で見直したり、破棄する事が出来る権利のこと。
野球の契約における「オプトアウト」とは、選手が契約を途中で見直したり、破棄する事が出来る権利を指します。
この制度はアメリカのMLBでは一般的で、契約に特定の条件で盛り込まれることがほとんどです。
バント店長
なぜ「オプトアウト権」があるのでしょうか?
そのメリットを見ることで、なぜあるのかよく理解することができます!
オプトアウトはFA契約時などの、長期契約を結んだ際に盛り込まれることが多いです。
先が読めない世の中なのは、選手も同じです。
もしかしたら、今よりもさらに活躍しスター選手なっているかもしれませんし、所属球団が悪い方向へ行ってしまっているかもしれません。
誰も先のことは分からないので、契約を見直すことができることが大きなメリットと言えるでしょう。
場合によっては、球団を変えたり、契約内容を改めるといった判断をすることができます。
具体例も合わせてみてみましょう!
契約のタイミングで「オプトアウト権」もあわせて6年契約を締結。
3年目終了時にオプトアウト権を持っていた場合、自身の現在の市場価値を考えて、残りの3年その球団から賃金をもらうか、他球団と新たにを結べるかを判断。
他球団と契約し、今よりもより高額な契約結べると判断し、「オプトアウト権」を行使。
一方の選手側のデメリットです。
あげるとすればデメリットは以下の2つが考えられます。
- 現在の球団との同等の賃金や契約内容を得られない可能性
- チームメイトやファンからの信頼性が低下
収入減などの待遇面が低下する可能性や、契約期間が残っているにも関わらず、オプトアウトすることで批判される可能性が懸念されます。
ただオプトアウトは、選手としてより良くプレーできるようにするためでもあるので、批判等のデメリット以上にメリットが大きいと言えるでしょう。
ここからは混同しがちがFAとの関係を見ていきましょう!
オプトアウトとFAの違い
FA | オプトアウト |
---|---|
チーム移籍の自由を与えるための制度のこと | 選手が契約を途中で見直したり、破棄する事が出来る権利 |
– | FAの契約時に含まれる場合がある |
オプトアウトとは、上記でも触れた様に、契約期間途中でも選手が契約を解除することを指し、残りの契約期間を終えずに、新たに他の球団と契約を結ぶことができます。
一方、FAは一定期間以上NPBに一軍登録をされていると選手自身に発生する権利です。
選手がこの権利を行使にすると、他の球団と契約交渉を行うことが出来るようになります。
FAの際にオプトアウトが盛り込まれる
オプトアウトは契約時に盛り込まれる要素であり、その権利の行使は条件を満たせば選手側に有ります。
近年のFAでは、長期契約時にはオプトアウトが盛り込まれることが多いといわれています。
選手にとっては長年の契約は継続的な収入が見込めて、大きな安心材料になりますが、チーム状況や周囲の人事環境などが変化していく可能性もあります。
また、自身の市場価値の変化に賃金が追い付いていない場合も想定できます。
この様な場合でもオプトアウトを契約に含んでいれば、権利を行使して新たな球団に移籍する機会を得ることが可能になります。
FAについての解説はコチラ!
千賀滉大 選手
当時ソフトバンクホークスに在籍していた千賀投手は、2021年シーズン終了時、新たにオプトアウト付き5年契約を結んでいました。
このオプトアウトの中身とは、権利行使時に交渉できる球団は海外チームのみで日本の球団とは交渉出来ないという内容でした。
この意図としては、メジャー思考の千賀投手と、メジャー以外の日本球団に残るのであればソフトバンクでプレーしてほしいという双方の思いが現れた内容といえます。
新たにMLBのメッツと契約を結びましたが、この契約の中にも3年目のシーズン終了後にオプトアウトできる権利が含まれています。
ただし3年間で投球回が合計400イニング以上でないと行使できない、という条件付きとなっているようです。
中田翔 選手
2021年シーズン終了時、オプトアウト付きの3年契約を結んでいました。
2023年終了時に出場機会を求めてオプトアウトを行使しました。
中田選手の場合、海外FA権も保有していたので、その権利を行使して国内での移籍先を探すとも思われていましたが、FAの場合保証が必要な為、移籍先の球団の負担を軽減させる為にもオプトアウトを利用したと言われています。
オプトアウトを利用し、新たに中日と契約。
自由契約となった事でスムーズに移籍先の球団と交渉が進んだと考えられます。
大谷翔平 選手
今や世界のスーパースターとなった大谷翔平選手ですが、2024年シーズンよりドジャースでプレーする事となりました。
契約金額も大きな話題となりました。
大谷選手はオプトアウトの行使はしていませんが、このドジャースとの契約の中にもオプトアウト条項が含まれていました。
その内容とは、現オーナーか現球団社長がドジャースからいなくなった場合に、そのシーズン終了後にオプトアウトできるというものでした。
オプトアウトはFA契約時など長期契約を結んだ際に盛り込まれることが多いとされています。
これは長期契約の中で、自身の置かれる環境や周囲の変化などがあった場合に、契約を破棄して他球団と交渉が出来るメリットがあります。
MLBでの契約ではオプトアウトは一般的でしたが、近年ではNPBにおいても一般化しつつあります。
今後のFAのニュースの際などにも、「オプトアウト」を知っていればより詳しく内容を理解できることでしょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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