【プロ野球】ドラフト会議とは?仕組みとルールを徹底解説!

毎年オフシーズン、野球業界の一大イベントはドラフト会議です!

毎年話題に上がりますが、その仕組みとルールを理解していない人は、案外多いのではないでしょうか?

正直、ちゃんとわかっていない!という方もご安心ください。

今回この記事では『ドラフト会議』の仕組みと、そのルールについて、小学生でもわかるように解説していきます!

『ドラフト会議』とは?

まずは簡単に、用語解説からいきます!

用語解説

『ドラフト会議』とは?
プロになったことのない選手を、新たな戦力としてプロ野球球団が、公平に指名・獲得するための会議のこと。

バント店長

正式名称は「新人選手選択会議」と言うよ!

どういう仕組みなのか?

では具体的に、ドラフト会議はどのように行われているのか?その仕組みを見ていきましょう!

1巡目は「入札方式」

日本プロ野球のドラフトは、1巡目と2巡目以降で、方式が異なります。

まず1巡目ですが、こちらは「入札方式」が採用されています。

各球団が一番欲しい選手を選択し、他球団とかぶった場合にはくじ引きを行います。

その抽選で当たりを引いた球団が、交渉権を獲得します。

2017年ドラフト会議
2017年ドラフト会議:清宮幸太郎選手は7球団で競合した

バント店長

「○○選手は○球団が競合!」などニュースで見たことはありませんか?注目選手ほど多くの球団が欲しがるため、競合することになるよ!

くじ引きに敗れた球団は、再度ドラフト1位となる選手を指名します。

再び、同じ選手が2球団以上からの指名を受けると、またくじ引きを行います。

指名選手がかぶったらくじ引きを行い、かぶったらくじ引きを行い…というようにやり続け、12球団で異なる選手の指名が完了したら、1巡目は終了となります。

バント店長

1位の抽選に外れた球団が、代わりに指名する1位選手のことを「外れ1位」と言うよ!

2巡目以降は「ウェーバー方式」

1巡目と異なり、2巡目以降では「ウェーバー方式」が採用されています。

「ウェーバー方式」とは、その年のペナントレースの順位の下位チームから順に指名をしていく方式です。

2巡目以降は、順番に指名をしていくため、競合は一切起きず、くじ引きは行われません

下の画像のように、2順目は6位→1位と行っていき、3巡目には1位→6位、4巡目には再び6位→1位と行う方式です。

ドラフト2巡目以降
白抜き文字:選択順番

セ・リーグ、パ・リーグのそれぞれの下位球団から指名が行われますが、どちらのリーグから指名をできるかは1年おきで交代となっています。

(2020年はパ・リーグ、2021年はセ・リーグ、2022年はパ・リーグ…)

全チームの選択終了まで続く

全チームの選択が終了するまで、「ウェーバー方式」で選択は続きます。

「1チームあたり、それぞれ◯人選択しなければいけない」というルールはないため、各球団で選択指名選手の人数は異ることになります。

全体の人数上限はある

ドラフト指名の下限の決まりはありませんが、指名選手の上限は全体で120人と決められています。

そのため、指名選手の合計が120人に到達した場合には、選択の終了を宣言していない球団があっても終了となります。

選択終了

育成選手選択会議

通常の、新人選手選択会議で指名選手が120人未満であった場合には、新人選手選択会議終了後に「育成選手選択会議」が行われる。

これは、支配下登録選手ではなく、育成選手の獲得のための会議となっている。

誰でも指名されるの?

プロ野球球団に指名されるには、実力とは別に、一定の条件があります。

その条件を満たしていない場合は、当たり前ですが指名されることはありません。

指名される条件

高校生

「プロ志望届」を提出した選手(所属する連盟に提出)

大学生

「プロ志望届」を提出した選手(所属する連盟に提出)

社会人

高卒の場合、3年目以降の選手。

大卒の場合、2年目以降の選手。

プロ志望届を提出する必要はなし。

高校生、大学生には「プロ志望届」の提出が、必須となっています。

一方で、社会人には「プロ志望届」の提出の必要はなく、経過年数のみで指名対象となります。

日本プロ野球機構に所属したことのない、独立リーグに加入した選手は、1年目から指名対象となります。

指名とは言え、あくまで「契約交渉権

ドラフト会議で各球団は、指名した選手を必ずしも獲得できるのではなく、あくまでその選手との「契約交渉権」を獲得したということになります。

各球団に指名された選手は、その球団と契約をするかどうかを選択することができます。

ただし、「契約交渉権」を獲得した球団からの誘いを断ると、その年に他の球団と契約することはできません。

こぼれ話「入団拒否」

2011年ドラフト会議、日本ハムにドラフト1位指名を受けた菅野智之選手(当時:東海大学)は、日本ハムの入団拒否を拒否し、1年間浪人することになりました。

入団の拒否をした一番の理由は、巨人でプレーするというのが小さい頃からの夢だったからという。

その翌年、無事に巨人から単独1位指名を受け、プロ入りを果たしました。

ちなみに、ドラフト1位の選択希望選手が競合した際の、くじ引きの当たりには「交渉権確定」と書かれています。

交渉権確定

まとめ

『ドラフト会議』とは?
プロになったことのない選手を、新たな戦力としてプロ野球球団が、公平に指名・獲得するための会議のこと!
『ウェーバー制』とは?
その年のペナントレースの順位の下位チームから順に指名をしていく方式のこと!
誰でも指名される可能性がある?
高校生、大学生は「プロ志望届」を提出する必要あり!社会人は経過年数によって指名対象となる!

今回はオフシーズンの一大イベント、「ドラフト会議」について解説してきました!

今年のドラフト会議では、未来のスター選手がどの球団に入るのか!?とても楽しみですね!!

この記事で「ドラフト会議」について理解して、プロ野球をより一層楽しんでいただけたら幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!